競艇は負けた。4000円くらい。そのあと一緒に行った友達と中野に行って飲み会とシーシャバーに入った。楽しかった。4000円はその代金だったと思うことにした。

シーシャの感覚はあまり好きではないかもしれない。頭はボーっとするけれど、その感覚は酸欠に近くて、かすかに頭痛がする。動きたいのに動けない、フレーバーも徐々に分からなくなる。アルコールの陽気さのほうが好きかな。マリブコークはココナッツの甘味が美味しかった。

シーシャバーにはボードゲームが置いてあって、頭が働かないから簡単なサイコロのブラフゲーをやった。コヨーテチャオチャオ。面白かった。数時間が経った。こういう無意味な時間をずっと求めていた気がする。

中野ブロードウェイは男の子の心を満たしてくれる空間で、メチャクチャなアイテムもたくさん置いてある。ごちゃまぜになったミニカー、原画、ペニバンと口枷にスカ系の同人誌。オタク文化より幅の広い誰かの夢。数十年分のそういうエネルギーの蓄積を見て、おこがましいけど少し勇気をもらった。世の中にはたくさんの変態がいて、倫理的には悪くともマニア向けの書店の片隅には残り続けるのだ。